本書は、適確な診断、詳細な術式、適切な薬剤の選択並びに治癒経過について、臨床X線的研究並びに病理組織学的研究に基づいて記述し、更に各処置法について処置直後から脱落期までの乳歯の一生を観察し症例を提示した今までに類のみない書である。(著者より)

- 著者
- 町田幸雄(東京歯科大学名誉教授・日本小児歯科研究所長)
- 定価
- 8,800円(送料実費)
- ISBN
- 978-4-87078-174-0 C3047
- 本書の内容
- 1 乳歯歯内療法の特徴
露髄しやすく、歯根吸収が絡む乳歯歯内療法
1.乳歯歯髄処置法
─可能な限り歯髄保存療法の範囲内で処置を─
2.齲蝕の進行程度と歯髄処置
─正確な齲蝕の進行程度は、齲窩開拡時にはじめてわかる─
3.乳歯歯髄炎の診断とその処置法
4.正しい歯髄処置法の手順
5.乳歯歯髄除去療法には従来の歯根吸収程度の分類は利用できない
6. 乳歯歯内療法に必須なラバーダム防湿
7. 乳歯歯内療法は徹底した制腐的処置で
2 乳歯歯髄保存療法
歯根吸収が関係しない成功率の高い歯内療法
1.乳歯歯冠の切削時に考慮すべき組織解剖学的特徴
2.乳歯歯髄鎮静療法
3.乳歯歯髄覆罩法
3 乳歯歯髄除去療法
乳歯生活歯髄切断法の範囲に留めたい
1.乳歯歯髄掻爬療法 乳歯部分的歯髄切断法と同じ
2.乳歯生活歯髄切断法
歯根の形成、吸収が順調に営まれる
3.乳歯根管内生活歯髄切断法
4.乳歯歯内療法の最終処置抜髄法
5.乳歯抜髄根管充填後の治癒機転
6.ビタペックスによる乳歯抜髄根管充填後の経過観察例
4 乳歯の根管治療
適応範囲が極めて狭い
1.乳歯根管治療の適応症
2.乳歯根管治療を難しくする根管形態
3.色々なかたちをとる乳歯の生理的歯根吸収
4.乳歯根管治療の術式
5.根管清掃剤
6.根管消毒剤
7.乳歯感染根管治療後の根管充填